スイス国鉄 軽量鋼製客車 1等車(43360)
Lightweight Steel Passenger Cars.
Swiss Federal Railways (SBB) type A. 1st class with 2 entry doors per side.
先日紹介しましたRe 4/4 I (39420)に合わせる形で、メルクリンから2006年に新しい客車シリーズが製品化されました。それが今回から数回に渡って紹介する「スイス国鉄 軽量鋼製客車」です。
今回はそのシリーズの中から1等車を紹介します。
「スイス国鉄 軽量鋼製客車」はスイス国鉄が1937年から使用を開始した新世代の客車です。スイス国鉄とシュリーレン社(SWS)の共同により開発され、重量軽減による車輌の高速化を目指した結果、車輌重量は以前の36~39tから25~29tへと劇的な軽量化に成功しました。
このシリーズはその後も1960年代の終わりまで生産が継続され、累計生産台数は2400両に達しています。
このモデルは39420と同様に1965年当時の姿を再現し製品化されています。
車体のモールド等はかなり繊細な感じが有り、以前のメルクリン製品とは雰囲気が異なりますが、新しい世代のモデルを意識して製品化しているとも受け取れます。繊細とは言ってもROCO程ではないので安心して走らせる事が出来ますから、メルクリンの伝統は受け継がれています。
車体の窓上に引かれた1等車を表す黄色のラインが印象的で、車体側面にはスイス国旗のマークとSBB CFF のロゴがあしらわれています。文字や記号のプリントは細密な仕上がりです。
Re 4/4 I (39420)に合わせるには最適な編成で、60年代のスイスの車窓を楽しめる事でしょう(^^♪
車輌番号は A 2231 となっています。
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コメント
こんにちは。カゲノといいます。
軽量客車シリーズは1937年からなのですね。てっきり戦後かと思ってました。このシリーズは国外向け列車にも使われており1960年頃にS3/6(BR18.6。メルクリンの場合は18.4で代用)が牽いている"Isar-Rohne-Express"の写真等があります(EJ特集誌の 「Die bay. S3/6」)。こんなページもありBavariaにも軽量客車(SBB Leichtstahlwagen)が使用されていたようです。
http://www.heinrich-hanke.de/eisenbahn/reisezuege/bavaria.htm
またliliput製と比べると手すり表現が車体と一体になっているので見劣りするかなとも思ったのですが、実物を見てみると微妙に直線が出ていないliliputの手すりよりは、すっきりしていてかつ扱いやすいので総合的によいと思いました。
投稿: カゲノ | 2009年10月11日 (日) 10時27分
カゲノさん 初めまして(^^)
Eisenbahn Journal誌の"Isar-Rohne-Express"の写真、確認しました。84ページに載っている写真番号139ですね(^^♪
編成は前から、荷物車+1等車+2等車+2等車+1/2等車+UIC-X??2両??の様に見えます。
BR18.6との意外な取り合わせに驚きました。貴重な情報を有難うございます。
投稿: I.Y. | 2009年10月11日 (日) 11時55分
この写真を見つけてしまったがために”買わなきゃ”モードになってしまったのは誤算でした・・・
投稿: カゲノ | 2009年10月11日 (日) 20時23分