2009年9月24日 (木)

豪華列車シリーズ第10回 ORIENT-EXPRESS 1921 増結セット(42760)

前回のオリエント急行1921年セット(42755)に引き続き、増結用寝台車2両セット(42760)を紹介します。

2008年秋の新製品として前回の42755と同時に発表されました。製品の説明によれば、この増結用の2両を含む7両をオリエント急行の編成としてイメージしている様です。その為、寝台車の形式は前回の42755と同じ型式のもの2両がセットにされています。

1958

寝台車 その1 No 1958

1963

寝台車 その2 No 1963

前回と同様に、この2両の寝台車の正式な型式や製造年度、製造場所、仕様などはよく解りません。

寝台車 No1961と今回の2両 No1958 & 1963 は外見やカラーリングは全く同じで車両番号のみが異なります。寝台車 No665 のみカラーリングは異なりますが形式は同じ物の様ですので、イメージは統一され調和の取れた編成美を見る事が出来ます。

S2009_09230009

さすがに7両全てを繋げて一つの編成にすると模型的にも重くなりますが、バイエルンのS 3/6 単機でも特に問題なく牽引する事が出来ました。

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2009年9月21日 (月)

豪華列車シリーズ第9回 ORIENT-EXPRESS 1921(42755)

豪華列車シリーズの第9回はメルクリンの「オリエント急行1921年」セットを紹介したいと思います。

このモデルは2008年の秋の新製品として発表され、寝台車2両、荷物車2両、食堂車1両の合計5両からなる編成です。

モデルの説明によれば第一次世界大戦後の1921年ごろのオリエント急行をイメージしている様です。

(このモデルの元になる実車の情報が殆ど手元に無い為、今回は実車の解説はあまり行わない事にします。参考になる書籍等の情報を教えて頂けますと助かります。)

過去にも数回ほど同じようなモデルが色違い(過去にはブルーも有り)や仕様違いで発売されており、基本的にはTRIXモデルを元にして3線式メルクリン版として製品化されています。そのためモデルの作りはメルクリンらしさとは異なり全体的に線が細い感じが有り、精密ですが取り扱いには注意を要するモデルです。

(写真はクリックすると大きくなります)

1.荷物車(2両)

1204

荷物車 No 1204

1206

荷物車 No 1206

(1908年にRinghofferovy Zavody et SP. Smichow (Tchécoslovaquie)にて製造)

編成の前後端にそれぞれ1両ずつ配置される荷物車です。

キューポラの形状が特徴的で車両の前後の2箇所に分かれています。荷物室側面の扉は4箇所ともに開け閉め可能な構造です。

2.寝台車(2両)

1961

寝台車 No 1961

665

寝台車 No665

編成のメインである寝台車2両です。

1両は茶色1色のカラーリング、もう1両はベージュと茶色の2色塗り分けとなっています。車両の構造等については特に差異は見られません。

この2両の寝台車についてはネット上では情報が見つかりませんでした。製造年度、製造メーカー、仕様などは不明です。多分、1907年から製造が始まったR型寝台車ではないかと思われます(RはROYALEの略)。

3.食堂車

1733

食堂車 No1733

(1907年にInconnu にて製造。1922年にブルーに塗り替えられる。)

ベージュと茶色の2色に塗り分けられ、3軸ボギー台車を履く堂々たる食堂車です。

各車両には車内照明が設置された状態で発売されており、2両の荷物車に設置されている集電用のシューから給電されます。

以上が基本編成を構成する5両です。

次回のシリーズ第10回は、この編成に増結する寝台車2両セット(42760)を紹介したいと思います。

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2009年8月29日 (土)

豪華列車シリーズ第8回 SIMPLON-ORIENT-EXPRESS (HR4010,4020,4011)

リバロッジから2007年に発売されたシンプロンオリエント急行のセットです。

(写真はクリックすると大きくなります)

各セットの内容は次の通りです

HR4010:荷物車1両とLx型寝台車2両
HR4020:荷物車1両、Lx型寝台車1両、食堂車1両
HR4011:プルマン車1両

シンプロンオリエント急行は第1次世界大戦後の1919年にベルギーのワゴンリ社により運行を開始し、第2次世界大戦の始まる1939年まで運行されました。それまでのオリエント急行はドイツとオーストリアを通るルートでしたが、ドイツの敗戦を機にシンプロントンネル(1905年開通)を通るルートに変更され、所要時間は67時間から56時間へと半日以上も短縮されました。これによりこの新しい列車の名称にシンプロントンネルの名前が入る事となります。

列車はLx型寝台車3両、食堂車1両、プルマン車1両、荷物車2両の合計7両から構成され、運行ルートは客車のサボによれば

パリ-(シンプロントンネル)-ミラノ-ベオグラード-ソフィア-イスタンブール

となっています。

1.Lx型寝台車(3両)

1人用個室10室から構成され、Lxはデラックスの略称を表しています。その名の通りワゴンリの車両中最もデラックスな寝台車でもっぱらパリとコートダジュールを結ぶ青列車(トランブルー)に使用されオリエント急行には殆ど用いられなかった様です。

Entreprises Industrielles Charentaisesにて1929年に製造。

Hr40103496

No:3496

Hr40103499

No:3499

Hr40203514

No:3514

2.食堂車

2人用のテーブルと4人用のテーブルがそれぞれ7つ、通路をはさんで並べられ、計42席からなる食堂車です。黄金の矢号(Fleche d'Or:フレッシュドール)に試験的に使用された事が有る様です。

Smetchwick de Birmingham (Grande-Bretagne)にて1925年に製造。

Hr40202867

No:2867

3.プルマン車

ワゴンリ社には寝台車や食堂車だけではなく昼間の旅の為に贅沢なサロン車も持っていました。車内には通路の両側に一列づつテーブルをはさんで椅子が並び、食事や飲み物がボーイによって座席まで運ばれました。オリエント急行にはミラノ-ベネツィア間など一部の区間に連結された事がある程度の様です。黄金の矢号(Fleche d'Or:フレッシュドール)用として製造。

The Leeds Forge COにて1926年に製造。

Hr40114069

No:4069

4.荷物車(2両)

オリエント急行用に製造された荷物車。列車を監視するキューポラが屋根の上に設置されています。

Metropolitan-Cammell Carriage, Wagon and Finance Companyにて1929年に製造。

Hr40101263

No:1263

Hr40201270

No:1270

牽引機としてはフランスの蒸機あたりがお似合いかなと思います。

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フランス231A型(ETATなので正確に言うとおかしいのですが...(^^ゞ)

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2009年8月23日 (日)

豪華列車シリーズ第7回 Der Hofzug von Kaiser Wilhelm II (2881) その4 (8 9287:御付の人(女性)用車両と食堂車)

宮廷列車の最終回の今回は、御付の人(女性)用車両と食堂車を紹介します。

(写真はクリックすると大きくなります)

1.御付の人(女性)用車両

The Attendants' Car for Ladies (No. 4A from1898)

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皇后のお世話をする御付の人(女性)が乗車する車両です。2軸ボギー台車を履いた車両で、全長19.4m、車両重量は46tです。カラーリングは車体がベージュとブルーの2色で金色の飾り塗装有り、屋根はグレー、下回りは黒で塗られています。

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車両内部の構成は、写真左側から

①暖房用ストーブ室と守衛室
②昼間用のサロン室
 ・ソファー等の豪華な内装
③レストルームを挟んで2人用の部屋が2つ
④女性式部職用の部屋 レストルーム付
⑤レストルームを挟んで侍女用の部屋が2つ

(注:直訳なので名称などは正確ではありません)

と、なっています。なお、侍女が皇后のお世話に便利な様にこの車両の⑤の方が皇后用車両の方へ連結されます。

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(平面図)

付属解説書の平面図です(車両写真とは左右が逆になります)

2.食堂車

The Imperial Court Train Dining Car with Galley (No. 15 from1897)

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3軸ボギー台車を履いた大型の車両で、全長19.3m、車両重量は63.8tにもなります。カラーリングは車体がベージュとブルーの2色で金色の飾り塗装有り、屋根はグレー、下回りは黒で塗られています。

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車両内部の構成は、写真左側から

①豪華な内装の食堂 (部屋長 6.7m)
 ・16人が会食を行える長いテーブル 
 ・一方の壁には豪華な装飾が施された壁時計内蔵のキャビネット 
②厨房室
③食料貯蔵室
④守衛室

(注:直訳なので名称などは正確ではありません)

車両の床下には飲料水用のタンク(2860L)と燃料用のタンク(210L)が備えられています。

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付属解説書の平面図です(車両写真とは左右が逆になります)

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「①豪華な内装の食堂」の写真です

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付属解説書の目次です

以上でウィルヘルム2世・宮廷列車の紹介を終わります。

次回、豪華列車シリーズはオリエント急行を紹介したいと思います。

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2009年8月16日 (日)

豪華列車シリーズ第6回 Der Hofzug von Kaiser Wilhelm II (2881) その3 (8 9285:皇帝用車両と荷物車のセット)

  今回は「皇帝用車両」と「荷物車」の2両を紹介します

(写真はクリックすると大きくなります)

1.皇帝用車両

The Emperor's Salon Car (No. 1A from 1902)

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ドイツ皇帝ウィルヘルム2世が乗車する車両です。この編成ではもっとも豪華な車両になるかと思います。

3軸ボギー台車を履いた大型の車両で、全長19.3m、車両重量はなんと65tにもなります。カラーリングは車体がベージュとブルーの2色で金色の飾り塗装有り、屋根はグレー、下回りは黒で塗られています。外見上は皇后用車両と似ていますが窓割り等に差異が有ります。

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車両内部の構成は、写真左側から

①控えの間(部屋長:4.85m)ソファー等の豪華な応接内装
②皇帝用ベッドルーム(部屋長:2.2m)
③皇帝用の追加の部屋&バスルーム(部屋長:2.44m)
④副官用の部屋 バストイレ付(部屋長:2.4m)
⑤侍従用の部屋(部屋長:2.1m)
⑥洗面所
⑦暖房用ストーブ室と守衛室

(注:直訳なので名称などは正確ではありません)

と、なっています。

なお、後の1914年に行なわれた車両の改修工事において「④副官用の部屋」を取り去り、その場所へなんとバスタブ(浴槽)の付いたバスルーム(部屋長:2.43m)を設置しています。この結果車両の大部分が皇帝の使用する部屋となり、宮廷列車に相応しい設備を誇っています。

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付属解説書の平面図です(車両写真とは左右が逆になります)

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「①控えの間」の写真です

2.荷物車

The Imperial Court Train Baggage Car (No. 13 from 1893)

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宮廷列車専用の荷物車です。2軸ボギー台車を履いた車両で、全長18.4m、車両重量は36.6t有ります。カラーリングは車体がベージュとブルーの2色で金色の飾り塗装有り、屋根はグレー、下回りは黒で塗られています。

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車両内部の構成は、写真左側から

①暖房用ストーブ室、洗面所、乗務員用座席6席(そのうち3つはキューポラ部分に設置)(部屋長:2.1m)
②修理用部品室と技術員&修理工員室(部屋長:2.87m)
③宮廷列車司令室&鉄道局役人用室(部屋長:3.57m)
④荷物室(部屋長:5.16m)

(注:直訳なので名称などは正確ではありません)

と、なっています。

「③宮廷列車司令室、鉄道局役人用室」には、駅に到着時にすぐにホームに出て準備が出来るように専用ドアが設置されています。

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付属解説書の平面図です(車両写真とは左右が逆になります)

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付属解説書の目次です

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2009年8月15日 (土)

豪華列車シリーズ第5回 Der Hofzug von Kaiser Wilhelm II (2881) その2 (8 9284:皇后用車両と御付の人(男性)用車両のセット)

今回は「皇后用車両」と「御付の人(男性)用車両」の2両を紹介します

(写真はクリックすると大きくなります)

1.皇后用車両

The Kaiserin's Salon Car (No.2 from 1901)

名称の通り皇后が乗車する車両です。

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ウィルヘルム2世(1859-1941)とアウグスタ・ヴィクトリア皇后(1858-1921)

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ご覧の様に3軸ボギー台車を履いた大型の車両で、付属の解説書によると全長が19.3m、車両重量は54.6tも有ります。カラーリングは車体がベージュとブルーの2色で金色の飾り塗装有り、屋根はグレー、下回りは黒で塗られています。このカラーリングは6両ともに同じでイメージは統一されています。

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車両内部の構成は、写真左側から

①控えの間(部屋長:4m)ソファー等の豪華な応接内装
②皇后用のドレスルームと寝室(部屋長:5m)豪華な内装と大きな鏡、右端にベッド
③侍女用の部屋が2つ
④皇后専用の衣裳部屋
⑤暖房用ストーブ室と守衛室

(注:直訳なので名称などは正確ではありません)

と、なっています。

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付属解説書の平面図です

2.御付の人(男性)用車両

The Imperial Court Attendants' car for Gentlemen (No. 3A from 1901)

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皇帝ウィルヘルム2世にお仕えする高貴な方々(貴族)が乗車する車両です。

2軸ボギー台車を履いた車両で、全長19.3m、車両重量は51.6t有ります。カラーリングは車体がベージュとブルーの2色で金色の飾り塗装有り、屋根はグレー、下回りは黒で塗られています。

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車両内部の構成は、写真左側から

①暖房用ストーブ室と守衛室
②洗面所
③使用人室
④宮廷役人室
⑤侍従用の部屋が2つ(トイレ、洗面所付き)
⑥式部官(貴族)用の部屋(トイレ、洗面所付き)
⑦貴族(男性)用の部屋が2つ(トイレ、洗面所付き)

(注:直訳なので名称などは正確ではありません)

と、なっています。

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付属解説書の平面図です

この車両には高貴な地位の紳士が5人と使用人他が8~9人乗車していたとの事です。

パッケージに付属する解説書には、各車両の歴史や内部の詳しい解説が載っていて非常に参考になります。

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表紙です

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目次です

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各パッケージに1冊ずつ計4冊の解説書と、機関車と客車の取り扱い説明書が計2冊、合計で6冊が付属します。

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2009年8月14日 (金)

豪華列車シリーズ第4回 Der Hofzug von Kaiser Wilhelm II (2881) その1 (8 9286:牽引機 KPEV S10)

今回から4回に渡って、プロイセン国王でありドイツ皇帝であるウィルヘルム2世の「宮廷列車」を紹介したいと思います

(写真はクリックすると大きくなります)

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この製品はシリーズ第1回で紹介したRheingold 1928(28506)を購入した某販売店で同じ頃に入手出来たモデルです。購入時にはどちらも発売から5年ほど経過していて、どうやら販売店のデッドストックになっていた様です。かなりの金額でしたがこれを逃すと次は無いと思い切って発注し、幸運にも無事に入手する事が出来ました。

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牽引機と宮廷客車6両の計7両から構成されています。

発売時には以下の4つのパッケージで発売されました。

8 9284:皇后用車両と御付の人(男性)用車両のセット
8 9285:皇帝用車両と荷物車のセット
8 9286:牽引機 KPEV S10 ナンバーは1008
8 9287:御付の人(女性)用車両と食堂車のセット

メルクリン推薦の編成構成は次の通りです。

①牽引機
②食堂車
③御付の人(男性)用車両
④皇帝用車両
⑤皇后用車両
⑥御付の人(女性)用車両
⑦荷物車

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編成前半部

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編成後半部

今回は4つのパッケージのうち「8 9286:牽引機 KPEV S10」を紹介したいと思います。

The "S 10 Breslau 1008" Steam Locomotive

S101008 

プロイセン王立鉄道の急行列車用機関車 S10 です
ナンバーは1008となっています

実車のデーターは以下の通り

全長:20.75m
機関車重量:77.2t
動輪直径:1980mm
最大軸重:17.5t
単式4気筒 シリンダー直径:430mm ピストン行程:630mm
蒸気圧:14kg/cm2
指示馬力:1500PS
最大運転速度:110km/h
製造初年:1910年
製造所:シュワルツコップ、ハノーマーク、ヴルカーン

S1010082

カラーリングはEpoch I 時代らしい配色で、車体が濃いグリーンで煙室部分と運転室頂部は黒、赤の飾り塗装有り。炭水車も濃いグリーンで赤の飾り塗装有り。下回りはどちらも赤で塗られています。

写真でも感じられますが塗装の質感が非常に良く、宮廷列車に相応しい高級感を醸し出しています。

機関車の火室にモーターが収まる様に細身のコアレスモーターを採用しています。ただしデルタ仕様なので走りの感じは今一歩です。いかんせん高価なモデルなので今もってデジタル化は行わずにそのままにして有ります。LokSoundでデジタル化したいとは思っていますが踏ん切りが付きません。

モデルの説明書と共に機関車(実車)の解説書も付属しています。

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目次です

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開発経緯と実車の解説です

これ1冊でかなりの情報量が有り実車の理解に大いに役立ちます。

モデルの出来栄えやパッケージ・解説書の豊富な情報などを見ていると、メルクリン社の製品化への意気込みは並々ならぬものが有ったと思われます。

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2009年8月13日 (木)

豪華列車シリーズ第3回 Lady C(34113)とHofzug Salonwagen aus Württemberg(ROCO 44006)

シリーズ3回目はその美しさから「ヴュルテンベルグの貴婦人」もしくは「Lady C」 と呼ばれるヴュルテンベルグ王立鉄道C型蒸気機関車と、貴賓車「A15」を含む編成です。

(写真はクリックすると大きくなります)

Wuc2010

元々、最初に入手したのはLady C(34113)でした。メルクリンのカタログで存在を知り、価格の高さで躊躇している内に売り切れとなり非常に残念でしたが、ひょんな事から某販売店に在庫が残っているのを知り、早速発注して無事入手する事が出来ました。

34113はデルタ仕様でしたので、入手後に37113用のデジタル基板をメルクリンから補修パーツで入手しデジタル化してあります。

スタイルが優雅である事に加えて、カラーリングが明るめのグリーン1色で塗られているので非常に美しいモデルとなっています。ヴュルテンベルグの貴婦人と呼ばれるのも尤もですね。

さて、この美しい機関車を入手したものの機関車単体ではなんとも勿体なく思われ、機関車にふさわしい美しい編成を組みたくなりました。メルクリンからはオープンデッキタイプの客車のみが製品化されていましたが、カタログ写真を並べながら検討してもどうにもしっくり来ないのです。優雅さと言う点では似合うのですが、編成にした時にスピード感と言うのか軽快さと言うのか...が無く、思った様では無いのです。

残念ながら他のメーカーを探す事にしました。まず、現行製品のBRAWAを検討しましたがメルクリンの物と同じような感じでしっくり来ません。フライッシュマンやリリプットにはモデルがありません。残りはROCOの製品ですが現行製品ではDRG仕様しか載っていませんでした。そこで過去の製品をネットで検索すると丁度合致する製品が存在しました。これがROCO 44006です。中古で入手し、これで無事に編成を組む事が出来ました。

ROCO 44006は宮廷列車の様ですが当時のカタログが無いので仕様などは皆目不明です。実際にこのような編成があったのかどうかも良く判りません。しかしながらEpoch I 時代らしい色使いでカラーリングされていて、Lady Cとお似合いの美しい編成となっています。

A15

最初は貴賓車「A15」です。宮廷列車かどうか不明なので「貴賓車」としておきます。

車体はブルー1色に塗られ黄色の飾り塗装が施されています。屋根はグレー、床下は黒です。車両中央部がサロンになっており豪華な内装が伺えます。

編成上、一番の優等車両ですので列車最後尾に位置していたのではないかと想像します。もしくはこの後紹介する「1/2等車」「1/2/3等車」の2両に挟まれる形で編成後半に位置していたかも知れません。

Abbu727

Abccu1838

1/2等客車(ABBu727)および1/2/3等客車(ABCCu1838)の2両です

車体はやや深めのグリーン1色で塗られ黒の飾り塗装が施されています。屋根はグレー、床下は黒です。車体デザインはA15とほぼ同じで編成のイメージは統一されています。1等部分の座席は赤(たぶん赤色のモケット張?)、2等部分の座席はグレー、3等部分の座席は茶色(木張り)です。

Bccu5807

Ccu8332

2/3等客車(BCCu5807)および3等客車(CCu8332)の2両です

車体は赤みがかった茶色1色で塗られ黒の飾り塗装が施されています。屋根はグレー、床下は黒です。各等級毎の座席の仕様は前記した通りです。

編成は上記の5両で構成されています。食堂車や荷物車などはセットには入っていません。宮廷列車と呼ぶには名前負けしそうですが、追加の車両を製品化して宮廷列車を再現する予定があったもののコストの関係で中止になったのかも知れません。メルクリンの「ウィルヘルム2世皇帝列車」は予約を募って応募数を確認した上で製品化に踏み切ったそうですので製品化コストの問題は大きいのでしょう。

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2009年8月12日 (水)

豪華列車シリーズ第2回 Rheingold (4228)

シリーズ2回目は皆さんご存知のラインゴルドセット(4228)です

(写真はクリックすると大きくなります)

メルクリンから新製品として1988年に登場し、その後最近まで20年近くに渡って作られていた息の長いモデルです。

車体のカラーリングをプリントした薄い鉄板を、プレスと折り曲げ加工で車体に組上げてあり、古き良きメルクリンの香りを残しながらも同時に精巧なモデルに仕上がっています。その為、製造完了を惜しむ声も多く聞かれます。

前回ご紹介した28506とは異なり、時代が替わった為か荷物車は2両から1両になり5両編成となっています。よって、編成の構成は1等車2両、2等車2両、荷物車1両となります。

10710

編成1両目、2等車10-710です

カラーリングはラインゴルドカラーで有名なベージュと深みのあるブルーの2色、屋根は銀色、加えて車体側面に金色のRHEINGOLDの文字(実車は金属製の切り抜き文字)が2箇所あしらってあります。この為、1928年モデルとはかなり印象が異なり華やかです。

10707k

編成2両目、2等車(キッチン付)10-707です

食堂車の代わりに2両に付き1ヶ所キッチンが設置されています。キッチンが、組になるもう1両の側になるように車両が編成されます。

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編成3両目、1等車10-504です

10507k_2

編成4両目、1等車(キッチン付)10-507です

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編成5両目、荷物車105-003

編成の最後尾になるので赤色LEDが組み込まれた尾灯が付いています。

1928年モデルとは異なり牽引機の次位は荷物車にする決まりは無くなった様です。当時の写真を見ても機関車の次位が客車であったり荷物車であったりと様々です。

18473

ラインゴルドの牽引機としてはBR18.4(元バイエルンS 3/6)が一般的の様ですが、BR18.3(元バーデンIV h)も使用されていました。

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また、写真の様に当時の新鋭機であるBR01も就役していた様です。

個人的にはラインゴルドの華麗さにはBR18.3の優雅さが適任ではないかと思っています。

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2009年8月 9日 (日)

豪華列車シリーズ第1回 Rheingold 1928(28506)

お盆休みに入り時間的な余裕もできましたので、この先数回に渡って「豪華列車シリーズ」と称して幾つかの編成を紹介して行きます。(写真はクリックすると大きくなります)

第1回目の今回は有名なラインゴルドです。

メルクリンでラインゴルドと言えば、鉄板客車で有名な「4228」が有りますが、今回はそれとは別の、ラインゴルド登場時「1928年」のモデルである「28506」を紹介したいと思います。

この列車セットは、牽引機である18-434と、荷物車2両、1等車2両、2等車2両の計6両、合計で7両から成っています。客車と荷物車はもちろん鉄板客車です。

まずは牽引機の18-434

18434

モデル設定は1928年ですのでもうすでに王立鉄道からDRGになっている筈ですが、カラーリングは王立鉄道時代のグリーンと黒の塗り分けのままになっています。

28506はデルタ仕様ですが、デジタル化キットである60902を使用してデジタル化してあります。

次は編成の1両目の、荷物車90-202です。

90202

当時は、機関車の次位は荷物車とする決まりが有り、それに加えて途中の駅で進行方向が入れ替わる関係で、編成の先頭と最後尾にそれぞれ荷物車を、計2両繋いでいました。

次は編成2両目の、2等車24-508です

24508

4228は俗に言うラインゴルドカラーですが、こちらはカラーリングが異なり、クリームとバイオレットの塗りわけとなっています。

これはラインゴルド登場時1928年のカラーリングとの事で、数年後にラインゴルドカラーに塗り替えられました。

ラインゴルドカラーは煌びやかさを感じますが、こちらはどちらかと言うと落ち着いた雰囲気が有り、これもなかなかいい感じです。

次は編成3両目の、1等車(キッチン付)20-501です

20501

ラインゴルドには食堂車は無く、代わりに2両に付1ヶ所キッチンが設置されて、座席まで食事を供する形を取っていました。

上記3両のサボはAmsterdam-Zurichとなっていますのでスイスのチューリッヒまで行く様です。

次は編成4両目の、2等車(キッチン付)24-505です

24505

これからの3両はサボがHoek van Holland-Basel SBBとなっています。

次は編成5両目の、1等車20-504です

20504

最後に編成6両目の、荷物車90-203です

90203

この車両には最後尾なので尾灯がつけられています。

尾灯にはLEDが入っていて、レールからの給電により赤く点灯します。

同様にすべての車両にはLEDが組み込まれたテーブルランプが付いていて、これもレールからの給電で点灯します。

今年の新製品として1928年モデルは再度製品化されましたが、鉄板客車では無く、プラスチック製となりました。

これにより新製品は精密度はかなり上がった様ですが、鉄板客車である28506はそれとはまた別の古き良きメルクリンを感じさせる魅力が有ります。

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