2009年11月30日 (月)

LA COMPAGNIE DES WAGGONS-LITS. HISTOIRE DES VEHICULES FERROVIERES DE LUXE (LA VIE DU RAIL)

  10月の初めに発注したワゴン・リ(CIWL)の本が先日やっとの事で手元に届きましたのでご紹介します。

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LA COMPAGNIE DES WAGGONS-LITS. HISTOIRE DES VEHICULES FERROVIERES DE LUXE

著者:COUDERT - KNEPPER - TOUSS
出版社:LA VIE DU RAIL (フランス 2009/04)
ISBN: 9782915034974
ハードカバー:400ページ
サイズ:32.5cm x 25cm

CIWL関係の書籍では決定版と言われている本ですが、仏アマゾンなどでも取り扱いが無く、その上、出版社のウェブサイトでは代金決済のやり方が不明でしたので入手は諦めていました。ところがひょんな事で紀伊国屋のサイトで検索をかけて見ると、どうやら取り寄せが可能との表示が出ました。決済レートや手数料も納得できるものでしたので早速発注し、2ヶ月弱で無事に入手する事が出来た次第です。

表紙からしてCIWLのマークがドーンと載っていて期待が高まります。

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目次

仏語ですので本文はほとんど解読不明ですが、写真や図が豊富で見ていて飽きません。本の前半がCIWLの詳細な歴史、後半が歴代の車両(寝台車、食堂車、サロンカー、荷物車、特殊車)を写真や図入りでずらりと並べて貴重なデーターベースを構成しています。この車両データーベースだけでも入手した価値が十分有りました。

以下、内容を少々ご紹介します。

・CIWLの歴史紹介部

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CIWLの創業当時

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オリエント急行運行開始

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シンプロンオリエント急行

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ル・トラン・ブルー

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ナイト・フェリー

・歴代車両紹介部

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創業時の車両 No1 から始まり...

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メルクリン オリエント急行セットの寝台車 その1

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メルクリン オリエント急行セットの寝台車 その2

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メルクリン オリエント急行セットの食堂車

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メルクリン オリエント急行セットの荷物車

このような感じの内容になります。CIWL好きの方にお勧めできる一冊かと思います。

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2009年9月24日 (木)

豪華列車シリーズ第10回 ORIENT-EXPRESS 1921 増結セット(42760)

前回のオリエント急行1921年セット(42755)に引き続き、増結用寝台車2両セット(42760)を紹介します。

2008年秋の新製品として前回の42755と同時に発表されました。製品の説明によれば、この増結用の2両を含む7両をオリエント急行の編成としてイメージしている様です。その為、寝台車の形式は前回の42755と同じ型式のもの2両がセットにされています。

1958

寝台車 その1 No 1958

1963

寝台車 その2 No 1963

前回と同様に、この2両の寝台車の正式な型式や製造年度、製造場所、仕様などはよく解りません。

寝台車 No1961と今回の2両 No1958 & 1963 は外見やカラーリングは全く同じで車両番号のみが異なります。寝台車 No665 のみカラーリングは異なりますが形式は同じ物の様ですので、イメージは統一され調和の取れた編成美を見る事が出来ます。

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さすがに7両全てを繋げて一つの編成にすると模型的にも重くなりますが、バイエルンのS 3/6 単機でも特に問題なく牽引する事が出来ました。

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2009年9月21日 (月)

豪華列車シリーズ第9回 ORIENT-EXPRESS 1921(42755)

豪華列車シリーズの第9回はメルクリンの「オリエント急行1921年」セットを紹介したいと思います。

このモデルは2008年の秋の新製品として発表され、寝台車2両、荷物車2両、食堂車1両の合計5両からなる編成です。

モデルの説明によれば第一次世界大戦後の1921年ごろのオリエント急行をイメージしている様です。

(このモデルの元になる実車の情報が殆ど手元に無い為、今回は実車の解説はあまり行わない事にします。参考になる書籍等の情報を教えて頂けますと助かります。)

過去にも数回ほど同じようなモデルが色違い(過去にはブルーも有り)や仕様違いで発売されており、基本的にはTRIXモデルを元にして3線式メルクリン版として製品化されています。そのためモデルの作りはメルクリンらしさとは異なり全体的に線が細い感じが有り、精密ですが取り扱いには注意を要するモデルです。

(写真はクリックすると大きくなります)

1.荷物車(2両)

1204

荷物車 No 1204

1206

荷物車 No 1206

(1908年にRinghofferovy Zavody et SP. Smichow (Tchécoslovaquie)にて製造)

編成の前後端にそれぞれ1両ずつ配置される荷物車です。

キューポラの形状が特徴的で車両の前後の2箇所に分かれています。荷物室側面の扉は4箇所ともに開け閉め可能な構造です。

2.寝台車(2両)

1961

寝台車 No 1961

665

寝台車 No665

編成のメインである寝台車2両です。

1両は茶色1色のカラーリング、もう1両はベージュと茶色の2色塗り分けとなっています。車両の構造等については特に差異は見られません。

この2両の寝台車についてはネット上では情報が見つかりませんでした。製造年度、製造メーカー、仕様などは不明です。多分、1907年から製造が始まったR型寝台車ではないかと思われます(RはROYALEの略)。

3.食堂車

1733

食堂車 No1733

(1907年にInconnu にて製造。1922年にブルーに塗り替えられる。)

ベージュと茶色の2色に塗り分けられ、3軸ボギー台車を履く堂々たる食堂車です。

各車両には車内照明が設置された状態で発売されており、2両の荷物車に設置されている集電用のシューから給電されます。

以上が基本編成を構成する5両です。

次回のシリーズ第10回は、この編成に増結する寝台車2両セット(42760)を紹介したいと思います。

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2009年8月29日 (土)

豪華列車シリーズ第8回 SIMPLON-ORIENT-EXPRESS (HR4010,4020,4011)

リバロッジから2007年に発売されたシンプロンオリエント急行のセットです。

(写真はクリックすると大きくなります)

各セットの内容は次の通りです

HR4010:荷物車1両とLx型寝台車2両
HR4020:荷物車1両、Lx型寝台車1両、食堂車1両
HR4011:プルマン車1両

シンプロンオリエント急行は第1次世界大戦後の1919年にベルギーのワゴンリ社により運行を開始し、第2次世界大戦の始まる1939年まで運行されました。それまでのオリエント急行はドイツとオーストリアを通るルートでしたが、ドイツの敗戦を機にシンプロントンネル(1905年開通)を通るルートに変更され、所要時間は67時間から56時間へと半日以上も短縮されました。これによりこの新しい列車の名称にシンプロントンネルの名前が入る事となります。

列車はLx型寝台車3両、食堂車1両、プルマン車1両、荷物車2両の合計7両から構成され、運行ルートは客車のサボによれば

パリ-(シンプロントンネル)-ミラノ-ベオグラード-ソフィア-イスタンブール

となっています。

1.Lx型寝台車(3両)

1人用個室10室から構成され、Lxはデラックスの略称を表しています。その名の通りワゴンリの車両中最もデラックスな寝台車でもっぱらパリとコートダジュールを結ぶ青列車(トランブルー)に使用されオリエント急行には殆ど用いられなかった様です。

Entreprises Industrielles Charentaisesにて1929年に製造。

Hr40103496

No:3496

Hr40103499

No:3499

Hr40203514

No:3514

2.食堂車

2人用のテーブルと4人用のテーブルがそれぞれ7つ、通路をはさんで並べられ、計42席からなる食堂車です。黄金の矢号(Fleche d'Or:フレッシュドール)に試験的に使用された事が有る様です。

Smetchwick de Birmingham (Grande-Bretagne)にて1925年に製造。

Hr40202867

No:2867

3.プルマン車

ワゴンリ社には寝台車や食堂車だけではなく昼間の旅の為に贅沢なサロン車も持っていました。車内には通路の両側に一列づつテーブルをはさんで椅子が並び、食事や飲み物がボーイによって座席まで運ばれました。オリエント急行にはミラノ-ベネツィア間など一部の区間に連結された事がある程度の様です。黄金の矢号(Fleche d'Or:フレッシュドール)用として製造。

The Leeds Forge COにて1926年に製造。

Hr40114069

No:4069

4.荷物車(2両)

オリエント急行用に製造された荷物車。列車を監視するキューポラが屋根の上に設置されています。

Metropolitan-Cammell Carriage, Wagon and Finance Companyにて1929年に製造。

Hr40101263

No:1263

Hr40201270

No:1270

牽引機としてはフランスの蒸機あたりがお似合いかなと思います。

S2009_08100019

フランス231A型(ETATなので正確に言うとおかしいのですが...(^^ゞ)

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